Raspberry Pi 2 Model B で L2TP/IPSec VPNサーバを構築してみた(その3)

2016年1月29日

本記事は、Raspberry Pi 3に対応しています。

さて、
Raspberry Pi 2 Model B で L2TP/IPSec VPNサーバを構築してみた(その1)
Raspberry Pi 2 Model B で IPSec/L2TP VPNサーバを構築してみた(その2)
の続きです。

長かった3本立ての、L2TP/IPSecのVPNサーバ構築記事もこれで最後です。

最後は、スマホで外出先から自宅にVPN接続を試します。
外出先からといっても、外出しなくていいです。
docomo、au、Softbank等の、電波を使ってアクセスすればOKです。(家の中のwifiを使うと、テストになりません)

Xperia Z3 Compactの場合で説明しますが、手順は以下のとおりです。

VPN設定

設定」>「その他の設定」>「VPN」のように移動します。

をタップします。

android-vpn-01

以下の設定をします。

  • 名前:何でもいいです。分かりやすい名前をつけます。
  • タイプ:L2TP/IPSec PSK を選びます。
  • サーバアドレス:SoftEtherの設定で決めたDDNS名を入力します。(xxxxxxx.softether.netとか)
  • IPSec事前共有鍵:SoftEtherの設定で決めた事前共有鍵を入力します。

保存をタップします。

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登録できました。私は「自宅」という名前にしました。

接続するには、「自宅」をタップします。

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SoftEtherに追加したユーザとパスワードを入力して、「接続」をタップします。アカウント情報を保存しておくと、今後再入力しなくていいので楽です。

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「接続されました」と表示されれば成功です。ちなみに、VPN接続すると、LTEの電波マークの左にカギマークが出ます。

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ファイルサーバに接続してみる

VPN接続したまま、ファイルコマンダー等を起動して、Raspberry Pi 内のsambaに接続してみます。

ファイルサーバ構築はこちらの記事を参考:
Raspberry Pi 2 Model Bでファイルサーバを構築してみた

「ローカルネットワーク」をタップして、Raspberry Piのホスト名かIPアドレスを指定します。

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指定したらタップします。

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共有フォルダとして公開しているshareフォルダが見えました。

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中身も見えていますね。成功です。

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これで外出先から自宅のネットワークにセキュアにアクセスして、自宅のファイルサーバのデータを取り扱うことができるようになりました。

良かったですね。お疲れ様でした。