16GBのUSBメモリで Windows To Go っぽいことをする(Windows to go もどき)

2012年11月24日

WindowsToGoは32GB以上の容量のUSB3.0対応のUSBストレージ(USB-HDDやUSBメモリ)が必要です。
しかもUSBメモリについては条件が上記だけではないようで、何故か現状ほとんどのUSBメモリが非対応です。
なんとかならないかと試行錯誤した結果、16GBのUSB2.0のUSBメモリを使用して、他PCでのWindows8の起動に成功しましたので備忘録として残します。(Windows To Go もどき と名付けてみます)
16GB.png
なお、本物の Windows To Go とは異なりますので、MSのサポート面やライセンス面に関しても自己責任でお願いします。
あくまで本記事はこんな技術検証に成功したというだけの情報です。
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本物の Windows To Go については、Windows To Go ドライブのつくり方という記事でも書きましたが、Windows8 Enterpriseのボリュームライセンス契約とSA(ソフトウェア アシュアランス)契約が必要です。
詳しくはこちらのマイクロソフトのサイトで。
http://www.microsoft.com/ja-jp/licensing/software-assurance/windows8.aspx
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WindowsToGoもどきの作成方法は以下の通り。

検証環境

作業は全てWindows8 Enterprise のOS上で実行しました。
他でもできるかどうかは未検証。

作成手順

USBメモリをPCに接続し、フォーマットする

・コマンドプロンプト(管理者)を起動
・diskpartコマンドでディスク選択

(該当のUSBメモリを選択すること)

diskpart01.png

・パーティション作成、アクティブ化

diskpart02.png

・フォーマット、ドライブレターのアサイン

diskpart03.png

imagexを使うために、WindowsAIKをインストールする

・Microsoftの公式サイトからダウンロードしてインストール
Windows 7 用の Windows® 自動インストール キット (AIK)
(以下パスにimagexがインストールされる)(パスは環境によって異なるかも)
“C:\Program Files\Windows AIK\Tools\x86"

imagexコマンドでOSイメージをUSBメモリに展開する

・Windows8EnterpriseのOSメディアを挿入。
・imagexコマンドを実行(以下のパスに移動して実行)
“C:\Program Files\Windows AIK\Tools\x86″(パスは環境によって異なるかも)

(GドライブがWindows8のメディア、eドライブが展開先USBメモリ)

imagex.png
完了すると以下画面になる。(215分と6秒かかった…)
imagex2.png

bcdbootコマンドでブートファイルをUSBメモリにコピーする

(eドライブがUSBメモリ)

せっかくなのでbcdbootコマンドのオプションについて解説。

(以下画面ショットでは、諸事情でUSBメモリのドライブレターが"f"になってしまった…)

bcdboot.png

完成

あとは好きなPCに接続して起動テスト。
実は本検証をするにあたって、ノベルティとして貰った台湾製の謎の16GBのUSBメモリ(USB2.0)を使ったのですが、OS起動時の各ハードウェア認識や初期設定にすごく時間がかかりました…。が、なんとか起動できました。
16GB.png

参考までに、検証で使ったUSBメモリのCrystalDiskMark結果を公開。Writeが遅すぎる。
cdm-usbm.jpg
このUSBメモリでは遅すぎて実用には耐えないというのが正直なところなので、速そうなUSBメモリを購入して再挑戦するか悩みます…。