Raspberry Pi 2 Model B用にUSBメモリ(SanDisk Ultra Fit 128GB)を購入してみた
Raspberry Pi 2 Model B 用に最適そうなUSBメモリを購入してみました。
用途
- ラズベリーパイで使う
- ファイルサーバ(SAMBA)のデータ保存領域
- ミュージックサーバ(MPD)の音楽データ保存領域
要件
用途のために必要な要件…というより条件は、
- 小さい
- 低消費電力
- 最低限USB2.0までの対応(ラズベリーパイがUSB2.0までのため)
- USB3.0対応なら、なお良し(音楽データの初期転送をUSB3.0対応の別PCで実施するため)
- 書き込み速度は最低11MB/sぐらい(ラズベリーパイのNICが100Mbpsのため)
- 書き込み速度は速ければ早いほど良い(音楽データの初期転送をUSB3.0対応の別PCで実施するため)
- 容量は大きければ大きいほど良い
- 安いほうが良い
要件を満たせるUSBストレージ
検討の結果、San Disk Ultra Fit 128GB を選定しました。
詳細およびベンチマーク結果等は以下のとおり。
要件対応
小さい ⇒ 超小さいです。USBの口に刺すと、頭がちょこんと出るだけです。(付属しているキャップは正直不要です)
非常にコンパクトなので、ラズベリーパイの小さな見た目を損ないません。
低消費電力 ⇒ 低消費電力です。私は既にラズベリーパイのUSBにS/PDIF出力BEHRINGER UCA202と、wifi APモジュールWN-G150UMW
を取り付けていますが、さらにSanDisk UltraFit 128GB
を取り付けても、MAX1A のUSB充電器で電力が足りています。
最低限USB2.0までの対応(ラズベリーパイがUSB2.0までのため)
USB3.0対応なら、なお良し(音楽データの初期転送をUSB3.0対応の別PCで実施するため) ⇒ USB3.0対応です。
書き込み速度は最低11MB/sぐらい(ラズベリーパイのNICが100Mbpsのため)
書き込み速度は速ければ早いほど良い(音楽データの初期転送をUSB3.0対応の別PCで実施するため) ⇒ 早いです。シーケンシャルread 130MB/s超え、シーケンシャルwrite 42MB/s超えでした。
Crystal Disk Markによるベンチマークテスト結果は以下です。
容量は大きければ大きいほど良い
安いほうが良い ⇒こちらを同時に満たせるのは128GBでした。
Raspberry Pi 2 Model Bに接続
先にWindowsのPCを使って、exFATでフォーマットしておきましょう。
1024KBを1000KBとして計算した容量なので、115GBと認識しています。
フォーマットしたUltraFit 128GBをRaspberryPi接続すると自動で認識してくれます。
ちなみにOSはRaspbian jessieです。
/var/log/message ファイルのログ抜粋
Jan 19 23:56:19 raspberry kernel: [55762.944868] usb 1-1.3: new high-speed USB device number 5 using dwc_otg Jan 19 23:56:19 raspberry kernel: [55763.046473] usb 1-1.3: New USB device found, idVendor=0781, idProduct=5583 Jan 19 23:56:19 raspberry kernel: [55763.046502] usb 1-1.3: New USB device strings: Mfr=1, Product=2, SerialNumber=3 Jan 19 23:56:19 raspberry kernel: [55763.046519] usb 1-1.3: Product: Ultra Fit Jan 19 23:56:19 raspberry kernel: [55763.046534] usb 1-1.3: Manufacturer: SanDisk Jan 19 23:56:19 raspberry kernel: [55763.046549] usb 1-1.3: SerialNumber: xxxxxxxxxxxxxxxx Jan 19 23:56:19 raspberry kernel: [55763.047708] usb-storage 1-1.3:1.0: USB Mass Storage device detected Jan 19 23:56:19 raspberry kernel: [55763.048178] scsi host0: usb-storage 1-1.3:1.0 Jan 19 23:56:20 raspberry kernel: [55764.046507] scsi 0:0:0:0: Direct-Access SanDisk Ultra Fit 1.00 PQ: 0 ANSI: 6 Jan 19 23:56:20 raspberry kernel: [55764.048211] sd 0:0:0:0: [sda] 242614272 512-byte logical blocks: (124 GB/115 GiB) Jan 19 23:56:20 raspberry kernel: [55764.049561] sd 0:0:0:0: [sda] Write Protect is off Jan 19 23:56:20 raspberry kernel: [55764.050170] sd 0:0:0:0: [sda] Write cache: disabled, read cache: enabled, doesn't support DPO or FUA Jan 19 23:56:20 raspberry kernel: [55764.068440] sda: sda1 Jan 19 23:56:20 raspberry kernel: [55764.068884] sd 0:0:0:0: Attached scsi generic sg0 type 0 Jan 19 23:56:20 raspberry kernel: [55764.129590] sd 0:0:0:0: [sda] Attached SCSI removable disk
ログから、124GB/115GiBとして認識していることや、sda:sda1として認識していることが分かりますね。
fdisk -l コマンドで確認してみます。
Disk /dev/sda: 115.7 GiB, 124218507264 bytes, 242614272 sectors Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes Disklabel type: dos Disk identifier: 0x00000000 Device Boot Start End Sectors Size Id Type /dev/sda1 32 242614271 242614240 115.7G 7 HPFS/NTFS/exFAT
/dev/sda1 が 115.7GBで、exFATですね。
Raspbian jessieでマウントする
必要なパッケージのインストール
Raspbian jessieはデフォルトではexFATのファイルシステムを扱えないため、exFATを扱うためのパッケージをインストールします。
$ sudo apt-get install exfat-fuse exfat-utils
マウントディレクトリの作成
/ 直下に usbmem というディレクトリを作成する例
$ sudo mkdir /usbmem
マウントしてみる
UltraFit 128GB上のファイルシステムが /dev/sda1として認識されていることを確認済みなので、/dev/sda1 を /usbmem というディレクトリにマウントします。
$ sudo mount /dev/sda1 /usbmem
df -h コマンドでマウントされていることを確認します。
$ df -h ファイルシステム サイズ 使用 残り 使用% マウント位置 /dev/sda1 116G 0G 116G 0% /usbmem
起動時に自動マウントされるように設定する
次回以降のOS起動時に自動マウントされるように、/etc/fstabに設定を追記します。
$ sudo vi /etc/fstab proc /proc proc defaults 0 0 /dev/mmcblk0p1 /boot vfat defaults 0 2 /dev/mmcblk0p2 / ext4 defaults,noatime 0 1 /dev/sda1 /usbmem exfat defaults,noatime 0 0 ★追記
ポイントは、noatime オプションを入れておくことです。noatimeオプションを入れることで、ファイルアクセス時のタイムスタンプ更新をしなくなるので、アクセス速度向上とUSBメモリの書き換え抑制による長寿命化が期待できます。
その他
「数十GBのデータをUSB3.0で一気に書き込んだら熱がすごいことになる」というようなレビューがありましたが、Raspberry Piで使う限り、そんな使い方はしない(できない)ので問題なしと判断しました。
実際には、スマホからのファイル操作と、音楽ファイルの読み取りぐらいをUSB2.0で実施するだけなので全く問題なく快適に使えています。
ファイルサーバ(SambaによるNAS)の構築や、ミュージックサーバの構築は別記事で書きます。
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